介護保険と住宅改修

リフォーム業者の検索サイトで介護保険を活用した住宅改修をテーマにした特集を組むということで、関西エリアの事例も当たって欲しいという依頼。

クライアントのオーダーなのでそれに応えるべく動いては見たが、どうもいつもよりも引きが弱い。
「介護リフォーム」を謳う工務店やリフォーム会社は決して少なくはないのだが、あまり積極的には取り組みたくないという本音があるように感じる。

ある工務店からは、ズバリ次のような回答が返ってきた。

自治体毎に手続きが異なって煩雑なため、最近は力を入れていません」

また、ある業界団体の事務局長は、「その辺の業界基準づくりには取り組めていない状況だと話してくれた。
その事務局長が、良い人がいるからと紹介してくれた工務店の社長には、何回電話をしても、電話口に出てもらえない。ホームページを持っていない会社だったので、紹介の内容を把握されていないのかも知れない。あるいは、こちらのアプローチの仕方に何か問題があったのか。

介護保険を活用した住宅改修には、ケアマネージャーなどによって作成されたプランが必要だったと思うが、それに基づいて施工する工務店やリフォーム会社には特別な資格はいらないはずだ。しかし、事業者のホームページを見るとナントカカントカ認定事業者といった謳い文句が見られて、これがないと施工できないような印象を持つ。そこの事実関係を整理するために、当事者に話を聞きたいと思っていた。

幸い、一軒の事業所から応じていただけると言うメールが入っていたので、早速明日アポイントを取ってみようと思うが、制度の整備が進まないことで介護サービスが行き届かないのは残念なことだと感じる。