「電紙(でんがみ)辞典」

三省堂(八幡統厚社長)は9月11日、書籍とウェブの両媒体で同時出版する辞書「電紙(でんかみ)辞典 デュアル・ディクショナリー」を今秋に発売すると発表した。八幡社長は「紙の辞書の売り上げが年々落ち込み、代わりに電子辞書、ウェブ辞書の売り上げが伸びている。紙とウェブで同時に提供することで、新たな需要の獲得を目指す」と「電紙」に活路を見出したい考えだ。

この記事はYahoo!ニュースで確認のために検索して引っ張り出したものですが、僕はこのサービスをテレビのニュースで見て知りました。
便利だなと思ったのは、たとえば「〜うた」いうふうに、語尾につく語で検索することが出来ることです。これは紙に印刷された辞書ではできない検索方法です。
しかし、僕が見たニュース番組の中で作家の町田康さんもおっしゃっていましたが、紙の辞書は実際に言葉を捜す過程において、意外な発見や気付きがあったり、発想の広がりがあったりして、これは逆に電子メディアにはない機能だと思います。
それと同じようなものに、書籍の検索があると思います。
僕は、何かを調べる必要があって書籍を探すとき、具体的に署名がわかってる場合を除けば、大概書店で探します。ネット書店で探せばジャンルだけでなくキーワードでも探せるし、場合によっては書評を読んで参考にすることも可能です。
それなのに、調べものをするためにネットで書籍を探して購入して満足した験しはありません。何回か、そういうことがあってから、欲しい書籍が具体的にわかっている場合をのぞいて、ネットで買うことはやめました。図書館、大型書店、専門書店の棚を見ていると、「こういう角度からの視点もあるなあ」と気付かされることが多いです。