伝統の技を記録した映画

ちょっと古いニュースですが…

伝統の技27歳が映画化

という記事をasahi.comの東京地方版のコーナーで見つけました。木版染めの工房を写したドキュメンタリー映画『めぐる』を紹介する記事です。
僕は和雑貨屋やさんのウェブサイトを管理していて、伝統工芸のことを調べる機会が多く、その作業の中でこの記事を見つけたのですが、かなり関心を持ちました。でも上映会の日程は東京しか載っていません。ちょっと無理っぽいなあと思っていました。それから、少しそのことは忘れていたのですが、昨日、サイトをいじっていてまた思い出して、急に気になりだしたので、関西での上映がないかを調べようと思い、ネットで検索していたら、この映画の公式サイトを見つけました。

そこで、直接メールを送り、関西での上映会の予定がないかを問い合わせてみたら、今のところ予定はない、とのこと。
東京では11月に劇場公開も決まっているといいますから、そのうち関西もあるかもわかりません。

しかし、和雑貨のお店のウェブサイトを管理していて、お店の方の仕入れなどのお話をうかがっていると、日本の各地に伝統工芸は残っていて、廃れる一方で見直されはじめているとか、目立たないけれども時代に合わせて変化して僕らの生活に溶け込んでいるとか、そういうことがあって、そういうものを意識するっていうことはなんだかとっても大事なような気がします。

残らないものは無理して残す必要もないとは思うのですが、一方で、優れているのに売る場所がなかったり知らないがために、廃れていく技術もあって、そういうものに、東京にはかなわないですが、大阪のような大消費地に立地する小売店が光を当てて盛り上げていく、ということはどんどんやっていくべきだなあと思います。

そういうふうに感じるので、この『めぐる』を撮った石井かほり監督が、記事の中で「伝統工芸を映像に残したい」と思ったと語っている部分に共感しました。
この映画の公式サイトを読むと簡単に共感する、なんて言えない感じもしますけど。

僕は結局、23日、見に行きたいと思っています。

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※写真は、ウェブサイトを管理させていただいている和雑貨店のお店の一角