オリジナルって難しい

20080604

おはようございます。大阪は、もう、入梅したのかなと思うようなどんよりした天気が続いています。


ガソリン、食料品と、物価上昇が日々話題に上っております。そんな中で、ホームセンターなどでもプライベートブランド(PB)の品揃えの拡充に手をつけているという記事が、日経MJの記事にありました。


先日訪れた、とあるスポーツ用品のチェーン店でもPBの品揃えが、格段に増えていて驚きました。しかし、それ以上に驚いたのは、その品質の悪さです。

例えば野球用のグローブなんかの場合で言うと、固い手触りは、玩具店で販売されている子ども用のおもちゃを連想しました。かばんも縫製の悪さが露になっていて、いくら安くても手が出せないレベルです。

数年前から、有名ディスカウンターやホームセンターでも「直貿」と呼ばれる事業部があって、スーツケースや衣料品を中国で作って、激安な価格をつけて販売していました。印象としては、どれも粗悪品でNBと比べたら、まったく肩を並べることが出来ないものですし、実際、「本部から送られてくるから仕方なく店頭に出している。売れ残って仕方がないから、売れ筋の商品が切れていても仕入れられない」と、ある店のアパレル用品担当者が話してくれたことを覚えています。やり手の担当者は、バックヤードにそれらの在庫を引っ込めて、売れ筋を仕入れて、数字を作っていた人もいます。

それから3年くらい経過していますので、そういったディスカウンターやホームセンターが作る「直貿品」は、ひょっとしたら生産管理のノウハウの蓄積により、品質が向上しているのかもしれませんが、先日スポーツ店で見たようなレベルで止まっているなら、そういうものを、安くても消費者が受け入れるのかどうか、そこには興味が尽きません。もし、甘んじて受け入れるなら、今の日本の消費者は、よっぽど切迫している状況にあると言えると思います。

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