『海からの贈物』と『夢を食いつづけた男』

この日記のタイトルをどうするかが、どうしても決まらない。これが良いと思ってみてもしばらくすると居心地の悪さを感じるようになる。
というより、この日記で書くコンセプトそのものが決まらない。
僕が面白いと思うブログは、たとえば、

id:sweetloveさんの日記。

しかし、こういうキャラは自分自身にはなし、これを真似るのも無駄な努力となるだろうし、何か専門的な技術や知識があるわけでもなし、どうもスタイルが決まらないで困っている。
では、何を目的として、ブログなど書いているのか?それが問題だが、それは昨日書いたとおり、インターネットを使う人の気持ちがわかりたいから。何か言いたいことがあるわけでもなし、必要とされるところでコツコツ働いていければそれで良いと思っているだけの人間だし。そう思いながら、CDと本の山をかきわけて考えてみた。昔馴染んだ音楽や書籍のタイトルや文章の中から、何か適当な、しっくりくる言葉はないものかと考えたわけだ。

すると、どうしても棄てられない本が、ある2冊に絞れることに気がついた。それがタイトルに書いた本だ。

  • 新潮社文庫『海からの贈物』
  • 朝日文庫『夢を食いつづけた男』

前者は、大西洋横断飛行に最初に成功した飛行家リンドバーグ大佐の夫人であり、本人も女流飛行家であるアン・モロウ・リンドバーグによる

経歴を一切捨て、一人の女として、主婦として、自分自身を相手に続けた人生に対する対話

また、後者は、クレイジーキャッツ植木等が、僧侶であり社会主義運動家でもあった、自身の父親の人生を書いた本だ。


どちらも20代の頃に何度となくページをめくった本だ。前者は「静」のイメージ、そして後者は「動」のイメージ。でも、この2冊は、僕が自分自身を見つめなおす必要があると感じたときに開いてきたように思う。


このはてなダイアリーにつける日記には、何か特別なコンセプトはいらないかもしれない。自分自身のこと、身の回りにある人々や物事との関係について、自分自身のために書き、時々立ち寄ってくれた人が共感を覚えてくれて、そのことを何かしら記録していってくれたら少し幸せという、そういう位置づけでいい。