最近のこと

近い将来、英作文が書ければ良いという希望を持って英語の勉強を始めた。

きっかけは仕事(ウェブ関係のライティング)で、必要性を感じたことだった。最近は日本の企業も海外向けに事業展開をしている。調べ物をする時、英語のサイトしかないと、泡食うことになる。そういう体験が、僕に英語の読解力を鍛える必要性を喚起した。さらに、そこからイメージしていくと、今、仕事上、日本語で書いているような文章を、近い将来には英語で書かなければ、仕事が減るということもあり得るのではないかという危機感を抱かせることとなった(が、これは、どうなるのかわからない。お化けは出てから怖がれという言葉もあるから、楽観してても良いかと思うが、英作文を学ぶことは日本語を使ったロジカルライティングのスキルを伸ばすことにも効力を発揮するとのことだから、やって損はないと考えている)。

これまでにも英語の独習には取り組んできたが、長く続いたことはない。やはりスクールに通ってある程度強制力の働いたところでやらないとダメかと思ったが、どこで学習するのが良いのかがわからない。そんな時に出会ったのが『知的な大人の勉強法 英語を制する「ライティング」 (講談社現代新書)』という小さな本。

そこに書かれた理屈は省略するが、とにかく単語と英文法をしっかり学習し、5パラグラフ・エッセイの訓練をしなさいと書いてあった。そこで、大学受験用の単語帳と、英文法書を買ってきて、3週間ほど勉強を続けている。

今の悩みは目標設定をどのようにすればよいのか、ということ。今の自分にとってはどのような目標設定が最適なのかがわからない。

そこで再び本屋さんへ。

見つけたのは『マインドマップ英語勉強法』なんとなく学生向けの内容のような気がしたが、以前からマインドマップにも興味があったし、一挙両得かななどという安易な考えで購入した。
だが、早くも最初のマインドマップ作成でつまづく。「最悪の英語の使い手」をイメージしたマインドマップを書けとのことなのだが、この作業をしようとすると、具体的な人物像がイメージされてしまう。それによって他者の人格を否定するような罪悪感が生まれてしまう。では、今の自分から脱却するという意味合いで、今の自分の姿をマインドマップに落とし込もうとすると、今度は自己否定というマイナス志向の作業となってしまう。

ここは飛ばしても良いなら飛ばしてしまいたいが、いかがなものなのか。1つの悩みを解決するために始めたことで新たな悩みを抱えてしまった。

だが、最初に買った英文法書(『表現のための実践ロイヤル英文法』旺文社刊)に書いてあった言葉をもう一度思い出してみる。

「絶えず前へ、前へと進んでいくことが大切なのである」

そうだった。前へ進もう。

クリス・フォスケット,沢田淳子
発売日:2010-10-04