アゲアシトリ

何も今に始まったことではないが、日本の国会はアゲアシトリ国会である。自民党政権の時代から、議員の失言を一々問題にして、肝心の政治は蚊帳の外にある。そんな政治不在の時代が長年続いている。だから、いくら脱官僚などと言っても、それが実現するはずは毛頭ないのである。政治家が政治家の役割を果たさないのであれば、誰かがその機能を補完しなければいけないではないか。

言葉は確かに、それを発言した人の思想を反映している。だが、このような事態になっては、失言を不問に付さないまでも、その問題は別の場所で議論、あるいは評価していくような仕組みにする必要があるように思う。

政権交代”後も、相変わらず「リーダーシップがない」人が総理大臣に選ばれ続け、「カネと政治」の問題が取り沙汰される。さらに、閣僚の失言は後を絶たない。なんともかんとも、次に選挙があったとしても投票することすら馬鹿馬鹿しい気がするが、それでは民主主義の敗北である。民主主義なんていうものは幻想かも知れないが、私のような力のない小市民には、(あまり強い期待を抱かずに)根気強く選び続けることぐらいしか策はない。