「文化で食べる」発想

朝、国際児童文学館の廃止が決定した、というニュースについてブログで少しだけ触れました。

すると夕刊には、作家の井上ひさしさんへインタビューした記事が掲載されていました。

そこにはこう書いてあります。<斜体>―以下引用―(前略)
都市にはいろんな生き方がある。ウィーンといえば、フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート。街をあげて音楽に力をいれている。スイスの湖畔のルツェルンは人口6万人の町ですが、音楽祭で何十満人も客を世界中から呼んでいる。こんなふうに文化で食べる発想は、日本人にはしにくいのか。
(中略)これからどんな街にしたいのか。そのために何を残すのか。府民が存分に討議なさったらいいのだが。財政が切迫しているとわかった上で、府民のみなさんは橋本知事を選んじゃったわけです。
予算は限られている。どこか削らないといけない、と大阪府立国際文学館も廃止案にあがっています。ここの蔵書は世界的にも貴重なものです。つぶすよういうなら全国からお金を集めて支えたっていい。…(後略)―引用終わり―

井上ひさしさんは、岩手県の出身で、現在は神奈川県民だそうです。そのような他府県の方から見ても誇れる財産が大阪にはあるんだなと改めて感じました。

時間はないのかもしれませんが、橋本知事が好んで使う「机上の空論」という言葉を、一旦橋本知事自身に問い直していただきたいなと感じます。